「3つ目は2016年。DIYNAMICの10周年を祝うショーケースが全世界で行われたことだよ。アムステルダム、ロンドン、ベルリン、パリ、チューリッヒ。そして、アメリカ、カナダ、メキシコでもこれから大きなアニバーサリー・パーティを仕掛けるんだ。
これらの都市をDIYNAMICのアーティスト達が席巻したことは、この10年間の歴史において、間違いなくハイライトな瞬間になったよね」

さらに今週末に迫った渋谷WOMBで行われるのギグに関しても訊いてみた。

「本当にこのショーを楽しみにしてるし、ワクワクしてるよ!今回は、早い時間から4時間くらい長めにプレイするよ。
僕は、パーティシーンの現場では、常にフロアにいるダンサーたちを意識してる。彼らが気持ち良く踊れて、いい時間を過ごせてるなと思えたとき、今夜もいいプレイ(仕事)が出来たんだって思えるんだ。だからこの日も素晴らしい夜をみんなと創りたいと思ってるよ」

LILITH#38_1080_最終S

FLOOR最新号では、U25(アンダー25:25歳以下)の新世代のアーティストにフォーカスを当てた特集を敢行したが、彼も同じように新しい才能にフォーカスした”Four to the Floor”というシリーズを発表している。
そこで、最後にレーベルオーナーと言う観点から見た若いアーティスト達の魅力、さらにはそこに世代間のジェネレーションギャップはないのか訊いてみた。

「SNSをごく自然に使う点からして間違いなくジェネレーションギャップはあるよ。毎月100曲以上のデモが届き、その中から稀に素晴らしい出会いがある。
でもそこでビジネスの観点から見て感じるのは……、音楽っていうのは人種の壁と世代を越えて、それぞれ別の人生観をもった全ての人々が共有し合う時間を司るようなとても尊いものなんだよ。音楽とは僕らを“ひとつ”にしてくれるもの。

オットー・R・クォートっていうドイツの有名なフットボールのコーチがいるんだけど、彼の言葉を思い出すよ。”私は、年をとった選手か若い選手かなんてどうでもいい。ただいい選手かそうでない選手かという風に選別するだけだ”とね。僕もそう思ってる」

若さは確かに大きなエネルギーを持ち、そして新たなもの生み出す可能性を秘めている。一方で、ソロモンが脈々と受け継いできたものは歴史と共に積み重ねてきた重みがある。
新譜と旧譜にそれぞれの魅力があるように、音楽には二面性があり、だからこそ彼が言うように人を選ばず楽しむことができるものだと改めて感じた。そして確固とした信念を持った彼がいる限り、DIYNAMICはさらなる発展をしていくだろうことも。

<次ページ> 最後に編集部お勧めのSOLOMUN代表作まとめ

EVENT INFORMATION

LiLiTH“the party!!!#38” feat. SOLOMUN

2018.4.21(土)

22:00

WOMB (SHIBUYA)

¥3,800(当日)/ ¥3,000(前売)

[main floor] SOLOMUN / NAOKI SERIZAWA /
 [Lighting] AIBA / [DECORATION] R領域 / [VJ]100LDK / Comboy
 [VIP LOUNGE] JOMMY / DJ SARASA / FOMO(MOCA&FRESH.A) [WOMB LOUNGE] Bryan Burton-Lewis / TAICHI KAWAHIRA / sio / Sayo Yoshida / NOPPA

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