昨年日本に上陸した『Montreux Jazz Festival』。

これは1967年スイスはレマン湖のほとりモントルーで産声をあげ、“ジャズフェス”と銘打ちながらもジャンルに固執せずに多種多様な上質のサウンドを提供するスタイルで支持を集め、回を重ねるごとに拡大。
いまやアメリカで開催されている『Newport Jazz Festival』、『Monterey Jazz Festival』と並ぶ世界三大ジャズフェスティバルのひとつとして称され、その規模感もカナダの『モントリオール国際ジャズフェスティバル』に次ぐ世界でも屈指の祭典として多くのファンを魅了している。

そんな本祭の本邦第二弾となる『Montreux Jazz Festival Japan 2016』がいよいよ今週末10月7日(金)〜9日(日)に開催される。

“ジャズ”というといかにも堅苦しく感じてしまう人がいるかもしれないが、それは本来自由なる音楽。
“クラブジャズ”としてダンスミュージック・シーンでも機能していることはご他聞にもれず、テクノやヒップホップをはじめとするあらゆる音楽とリンク。絶えず進化し、その時代にフィットした“ジャズ”を生み出している。

そんなジャズ元来のスタイルを実証するかのように、昨年の『Montreux Jazz Festival Japan』では日本発のエレクトロニック&アートの都市型フェス『RAINBOW DISCO CLUB』や国内随一のベースミュージックパーティ『DRUM & BASS SESSIONS(DBS)』などとコラボ。
国内外から様々なアーティストを招聘し、大きな盛り上がりを見せた。

そして、その心意気は今年もまた踏襲され、なおかつよりパワーアップ。
初日7日にはルクセンブルクの世界的ピアニスト:フランチェスコ・トリスターノとデトロイトテクノのオリジネイター:デリック・メイによる夢の共演をはじめ、ヘンリク・シュワルツと板橋文夫&Kuniyukiによる日独奇才パフォーマンス、高橋幸宏擁するスーパーユニットMETAFIVEなどのライヴがあり、
続く8日はマルコス・ヴァーリやロバート・ギャラガーら豪華アーティストを率いたジャイルス・ピーターソン(ソンゼイラ・ライヴ・バンド)のスペシャルステージが実現。

そして、最終日9日にもカエターノ・ヴェローゾら世界各国からあらゆるジャンルの第一人者やスターが揃い、無限のポテンシャルを秘めたジャズの神髄、すなわち音楽の可能性を存分に打ち出していく。

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