昨年に引き続き2度目の開催となった『SENSATION JAPAN 2016』。
今年は“INNERSPACE”なるテーマのもと、昨年とはまたひと味違うラインアップで集まった多くのオーディエンスを魅了していたが、今回はその模様を話題のアーティスト53+84とともにレポート!

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「今年で2回目ということで、『SENSATION』というイベントの楽しみ方がわかっている人が増えていたように思います。フロアやその他のエリアでも思い思い楽しんでいる人の姿が目につきました」(53+84)

彼らの言う通り、今回は昨年以上に楽しんでいるお客さんが多かったのが印象的。
それは2度目の開催とあって『SENSATION』のなんたるかがわかったということもありつつ、昨年に比べホスピタリティが充実し、より居心地のよい空間作りがなされていたことも理由のひとつだろう。

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では、昨年も会場に訪れていた53+84はどんな変化を感じたのか話を聞いてみると。

「去年は初めてだったので会場に入った瞬間に、一面真っ白の世界に圧倒されました。コンセプトが徹底されている演出のスケール感にただただ感動するばかりでした。
ただ、今年はより動きのある、派手な演出が多く見ていてとても楽しかったですね。ダンサーがロープに吊られて踊るエアリアルのようなパフォーマンスをはじめ、会場を覆う無数の球体が動くなど、空間全体を使った演出が多く、どれもすごくかっこよかったです。
あとは、個人的に今年のラインアップの方が好きでした(笑)」
(53+84)

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演出面に関しては以前から定評のある『SENSATION』。毎回最新の技術を投入し、様々なパフォーマンスでお客さんを視覚的にも楽しませているが、今年はよりパワーアップ。
もはやフェスの粋を超えたエンターテインメントに誰もが驚き、感動したはず。

また、ラインアップも一新。
世界中のビッグフェスで活躍するスティーヴ・アンジェロを筆頭に、トム・スター、イエロー・クロウ、ヤックスX、そしてレジデントのミスター・ホワイトが出演し、直球EDMというよりはハウスやトラップ、よりフレッシュなサウンドが目立っていた。

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そのあたりは既存のフェスとは異なるオリジナリティを感じるものだったが、今回の出演者の中で53+84のベストアクトはというと……。

「どのアーティストも最高にカッコいい音でしたが、やはりヘッドライナーのスティーヴ・アンジェロは別格でした。
出てくる時の会場全体の期待感、始まった時の盛り上がり、そして持ち曲のビックアンセムに終始会場は盛り上がりっぱなしで。

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その後のトム・スターは、前のスティーヴの歌モノや緩めの曲から一転し、終始テンポよくベースの効いた曲が多く、会場の空気がガラッと変わり、この流れもすごくよかったですね」(53+84)

さて、今年のテーマは“INNERSPACE”。それは、己を解放する7つの旅。
すでに世界各国15カ国以上で展開され、『SENSATION』の中でも核となるテーマのひとつだ。

そんな“INNERSPACE”の名の下に構築されたステージはやはり豪華かつ荘厳。53+84もそのステージには舌を巻いていた。

「中央のステージは蓮がモチーフになっていて、その上から滝のように水が落ち、そこにレーザーなどで文字が投射されていました。
また、会場内には上から大きな白い玉が多数吊るされ、音に合わせ一気に下がってきたり、色が変わったりと、いかにも『SENSATION』らしいインパクトのある演出でしたね。まさに圧巻です」
(53+84)

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ステージ、演出、あらゆる部分で世界最高峰。それだけに“世界一美しいフェス”との異名を誇っているわけだが、その一翼を担っているのがホワイトのドレスコード。
『SENSATION』は出演者も来場者も全て白一色で参加することが義務づけられているわけだが、今年も一面に広がる純白の世界は見事ということこの上なし。
しかも、お客さんのファッション性も昨年以上にあがっていたように思う。

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「やはり世界一美しいフェスと言われているだけあって、全員が徹底したホワイトコーデで全体の美しさは際立っていましたね。
なかでもバタフライをイメージし、透明な大きな羽をつけて『SENSATION』らしい幻想的なコーデで参加していた女の子が印象的でした。

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全体的に女の子が多かった気がしますが、女装している男性が女性から人気で写真をたくさん撮られてました(笑)」(53+84)

そんな会場に53+84はどんなファッションで向かったかと言えば……

「僕達はいつもDJの時に黒か白のモノトーンが多いので、あんまいつも変わらない格好でしたね(笑)。来年はもうちょっと気合い入れて行きたいです(笑)」(53+84)

今年も大きな盛り上がりを見せた『SENSATION JAPAN 2016』。音楽面もさることながら、演出、造作面でのこだわりも素晴らしく、既存のフェスを超えたエンターテインメント性があったことは明らか。

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また、白のドレスコードがあることで一体感が増し、会場に詰めかけたオーディエンスがみなひとつになる感覚はここでしか味わえないものだろう。来年の開催もまた楽しみだ。

53+84 INFORMATION

6月に最新アルバム「5384」をリリースし、日本各地でツアーを敢行中。今夏は『フジロック』にも出演し、その活動の幅を広げている。現在は年末発売予定のセカンドアルバムを鋭意制作中。次作はテックハウスやチルアウト、そして歌モノなどもふまえ、前作からガラッと違ったアルバムになる予定。また、12月23日(金)には新木場ageHaにて『DEROOM』クリスマスパーティを敢行予定。その他、最新情報はInstagram「dj.53」、Facebook「53+84ファンページ」にて。