ハウス・R&Bシーンにおいて、80年代に活躍したコロネル・エイブラムスが死去。享年67歳。

デトロイトで生まれ、ニューヨークを拠点にシンガーとして活動していたエイブラムスは、ヒット曲“Trapped”や“Music is the Answer”で知られる。
この訃報はエイブラムスの音楽仲間によって、日本時間の11月24日(=Thanksgiving day)の木曜日に伝えられたという。

エイブラムスの音楽的キャリアは多岐に及ぶ。1970年代にはコンサバティブ・マナーと、ヘビー・インパクトというバンドでプレイし、1976年には、あのプリンスがギタリストとして在籍していたバンド:94・イーストのリードボーカルを務めた。

1985年にリリースされたデビューアルバム「COLONEL ABRAMS」は、ガラージ・ハウスの躍進と成長に多大な影響を与え、シーンの発展と共に成功を収めた。
また、同年発表のヒット曲“Trapped”は、UKシングルチャート5位まで昇りつめ、1995年にはスコットランド出身のエレクトロニック・ミュージック・デュオ:ボーズ・オブ・カナダによってリミックスされ再評価された。

エイブラムスは晩年、糖尿病による疾患に悩まされ、長期間に渡りホームレス同然の生活を余儀なくされていたという。昨年頃にはシカゴのハウス・アーティストであるマーシャル・ジェファーソンが、クラウドファンディングによるキャンペーンでエイブラムスへの寄付を呼びかけていた。

訃報が伝えられると、カール・クレイグ、ジャスト・ブレイズ、マーシャル・ジェファーソンを含む多くのアーティストたちがこぞって拡散しその死を悼んだ。
エイブラムスの最後のリリースは2008年だった。

R.I.P