テクノにも接近したダークかつサイケデリックなサウンドでスクリレックスやデッドマウスをも魅了するカナダ出身の女性気鋭DJ・プロデューサー:レズ。

2013年に本格的に楽曲プロデュースをスタートし、2015年にスクリレックスのメディア兼レーベルNEST HQからEP「Insurrection」でデビュー。同年デッドマウスのレーベルmau5trapと契約し、これまで2作のEPをリリースしている。

そんな彼女が9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)に行われる「ULTRA JAPAN 2017」にて、今夏mau5trapよりリリースされたデビューアルバム「Mass Manipulation」を引っさげ初来日。

今回は来日前の彼女にインタビュー。最新作のテーマや音楽活動のきっかけとなったmau5trapへの思い、さらには最新アルバムにも影響を与えていると言われるあることについて話を聞いてみた。

――何がきっかけでダンスミュージックに興味を持ち、DJ・アーティストへの道に進もうと思ったのですか?

前に見たデッドマウスのパフォーマンス。その後すぐに家に帰って軽い感じで(楽曲制作を)始めて、それからずっと音楽をやっているわ。

――そこから数年後にはデッドマウスのレーベルmau5trapと契約。それはやっぱりデッドマウスの存在が大きかった?

mau5trapが大好きなの。デッドマウスは私のインスピレーションのトップで、大きな存在。そもそも彼が理由で音楽を始めたし、彼(のレーベル)の音楽は素晴らしいよね!

――自分の一番の武器はどんなところだと思いますか?

熱意かな。音楽はツアー中でもひっきりなしに作っていて……今はちょっと引きこもり気味(笑)

――デビューアルバム「Mass Manipulation」のテーマを教えてください。

私たちがどれだけ消費を行っているか、それに対する記録や反応がテーマなの。大衆が消費をするとき、メディアは私たちの考え方や人間としての生き方や振る舞いをコントロールしていると思う。このアルバムはそんな考えを表現していて、みんなを私の世界に招待しているの。

『Mass Manipulation』を通してみんなを催眠にかけること……みんなの脳を私の音楽で操って、新しい視点を通してものごとを見てくれるように、そして何かこの世のものとは思えないものを見てくれることを期待しているわ。

――催眠ですか……アーティスト写真や今作のジャケットもすごく個性的で、あなたのアートワークにはグルグルとした渦をよく見かけますが、それも何か関係している?

私は催眠術にすごく影響を受けているの。催眠術(と渦)は私のデビューアルバム『Mass Manipulation』の大きなテーマでもあるのよね。


――そんな今作を含め、あなたのサウンドはすごくディープ。そこに惹かれる理由は?

音楽の不気味さや暗さが大好きなんだ。何がこんなに私を惹きつけるかは自分でもわからないけど……何か未知のものに惹かれていて、それが無意識に自分の音楽に表れているのかも。

――今年は数多くのフェスに出演されましたが、印象に残っているフェスは?

それはすごく難しいけど……マイアミの『Ultra Music Festival』、『Electric Forest』、『EDC』はすごく楽しかったわ。

――フェスでも観客を見事に魅了していましたが、DJのときはどんなことを考えてますか? こだわりなどあれば教えてください。

自分の曲をメインになるようなセットをゴールにしているの。だって、自分の音楽にノっている観客を見るのってとてもいい気分だから。

――現在22歳とまだ若いですが、今後どんなアーティストになりたいですか。

自分に正直なアーティストでいること。このまま一生音楽を作り続けられることができればとても幸せ。

――「ULTRA JAPAN 2017」で初来日となりますが、日本の印象は?

日本にはデザインのパイオニアが多いよね。ファッションやメディアのトレンドの違いを見るのがすごく楽しみ。あとは、食事もね! そして、日本でパフォーマンスするのを本当に楽しみにしているわ!

jkt
REZZ
『Mass Manipulation』

mau5trap

EVENT INFORMATION

ULTRA JAPAN 2017

2017年9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)

開場10:00/開演11:00/終演21:00(予定)

TOKYO ODAIBA ULTRA PARK

GA3日通し券:¥39,000(税込)/GA1日券 :¥13,000(税込)/VIP1日券 :¥30,000(税込)

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