——コラボ曲“Spotlight”はどんなイメージで制作したんですか?

K「彼はEDMカラーのあるパーティチューンのイメージが強いけど、そういったものの二番煎じだったり、LMFAOをマネしたようなトラックにならないよう意識しました。それこそオリジナリティあるアーティストに対する敬意だと思うし、自分のやるべき仕事だと思ったので。
今トレンドのトロピカルテイストやトラップのリズムを取り入れつつ、長く愛されるダンストラックになるようサックスをサンプリングしたり。曲の展開にも工夫を凝らしました」

R「人は“Spotlight”(注目されること)が好きだし、俺はすぐにこのテーマとコンセプトに共鳴したよ。俺が気に入った女には俺の光を照らしたいし、俺が注目することでいい気分にしてあげたい。この曲はそれを現している、スゴい曲だよね」

K「余談だけど、この曲のリリース後にボーカルをつとめたラティーファがLAのパーティで“Spotlight”がかかっている様子をインスタでアップしてくれたんですよ。そこでレッドフーが『これは日本のDJ KOMORIと作った曲だぜ!』ってシャウトしてくれていて。もちろん俺はそこにいないし、誰も俺のことも知らないのに(笑)。その動画でハッピーに歌っている2人を見て、嬉しくて泣きそうでした(笑)」

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——2人とも過去に数多くのコラボをしてきていると思いますが、コラボにおいて重要なことは?それぞれの個性を出すこと、それとも相手を意識すること?

R「両方だと思うね。お互いを把握することで、相手のいいところを引き出すことが可能になるからさ。
今回KOMORIはガイドラインをくれたからスゴくやりやすかったな。ときにはメロディアスなことが欲しいと言われて、メロディやRedfoo Sexiness、パーティロックを入れて、何度かやりとりをした。ヤツは俺にいいチャンスを与えてくれたし、俺はそれに対して全力で尽くしたよ。
そして、最後はKOMORIのセンスとヴァイブを信頼して全てを任せたんだ」

K「僕はプロデュースや演出する側なので、相手のためにできる自分らしいベストを心掛けてますね。何よりもそのアーティストのファンにガッカリされないように、かといって普段のイメージではコラボする意味がないので、DJ KOMORIとして相手の新しい魅力が引き出せるよう考えてます」

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