10月22日にスタートし、およそ1ヵ月にわたって東京をジャックする音楽フェスティバル『RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017』。

そこでは150組以上のアーティストが、14のイベントに登場。ポップス、ロック、ヒップホップ、エレクトロニック、ノイズからゲーム音楽まで、様々なジャンルのイベント、ワークショップ、レクチャーが行われる本祭だが、なかでもこれから開催される注目イベントをピックアップした。

楽曲制作者必見！ TinyVoice今井了介が明かすヒットの法則

先日引退を表明した安室奈美恵やEXILE、BIG BANG、嵐、東方神起、ナオト・インティライミ、May J……。数々のアーティストの楽曲を手がけてきた音楽家集団TinyVoice,Productionから、その代表を務める音楽プロデューサー:今井了介による音楽講義&ワークショップが開催。

楽曲制作のほかにも、次世代プロデューサー・アーティストの発掘や育成に勤しんできた今井。自身が発掘したアーティスト:TEEへ提供した“Baby I Love you”がシェネルをはじめ国内外の数多くのアーティストにカバーされたり、2016年には作曲・プロデュースを担当した安室奈美恵のリオデジャネイロオリンピックNHK公式ソング“Hero”がヒット。多数のヒットソングを生み出してきた名プロデューサーが語る楽曲制作のテクニックとは?

日本語ひとつだけで浪漫飛行へIn The Sky

日本の歌をテーマに、様々なDJたちが日本語歌詞の音楽だけをプレイ！

“歌謡浪漫”とはあるものの、もちろん平成のJポップも全てアリ。最近ではダンスミュージック化も著しいJポップだけど、昭和歌謡にだって今だからこそおったまげーなダンスサウンドはたっぷり(今だからこそフレッシュかも!)。

そんな新旧日本語曲をDJたちがいかにプレイするのか期待大。しかも、今回はなんと日本屈指のDJ・アーティスト、大沢伸一の出演も決定!　今年はMONDO GROSSOを復活させ、14年ぶりにリリースしたアルバム「何度でも新しく生まれる」では全編日本語詞だっただけに、本イベントにはまさにうってつけ。日本語詞だからこそみんな歌って踊って楽しもう。

ノイズとコンテンポラリーダンスの危険な情事

1980年代より活躍するノイズミュージックの世界的権威MERZBOWと、コンテンポラリーダンスの振付師:東野祥子率いる音楽・ダンス・映像・照明・美術のスペシャリスト集団ANTIBODIES Collectiveの共演。

サイケデリック・ロックやプログレッシブ・ロックに影響を受けながらも、MERZBOWはときにインダストリアルやデスメタル、アンビエント、テクノといった様々なサウンドに共振し、孤高の存在として君臨。

一方のANTIBODIES Collectiveは京都を拠点に、国内外でダンスや舞台芸術のパフォーマンスを敢行。なかでも東野はノイズミュージックを愛好し、ヴァイオリニストのルース・パルマーや灰野敬二、作家でミュージシャンの中原昌也など様々な人物とコラボ経験を経験しており、MERZBOWとの相性も良さそうなだけに注目だ。

震えるぞハート！ 燃え尽きるほどのビートの連続

異なるジャンルのミュージシャンたちが、2人で5分間の即興セッションを繰り返していく『ROUND ROBIN』。

まず1人のミュージシャンがステージに立ち、ソロで5分の演奏をしたあと、別のミュージシャンが続けて登壇し、2人で5分の即興セッションを行う。最初のミュージシャンが降壇すると次は3人めのミュージシャンが登場して……の繰り返し、インプロヴィゼーションで、この夜だけ、この一瞬だけのパフォーマンスを繰り広げていく。

2013年、ニューヨークで行われた『Red Bull Music Academy』でお披露目して以来、過去数回にわたって開催されてきた『ROUND ROBIN』がこのたび日本上陸。リハーサルやジャンルの制限のないなか、ASA-CHANGや菊地成孔、starRoらが見せるここでしか観られない共演に刮目せよ。