それこそ過去にはハウスの始祖フランキー・ナックルズをはじめ、デヴィッド・モラレス、ディープ・ディッシュ、ルイ・ヴェガなど多くのレジェンドたちが受賞してきたグラミー賞のBest Remixed Recording(最優秀リミックス・レコーディング賞)部門。

それ以降もエレクトロの雄ジャスティス、EDM界のキング:デヴィッド・ゲッタにアフロジャック、さらにはスクリレックスやティエストなど錚々たる顔ぶれが並ぶ、これぞまさにリミキサーにおける最高の勲章。
そして今年、見事この名誉ある賞に輝いたのがRACことアンドレ・アレン・ アンホス。

昨年もオデッザ“Say My Name”のリミックスでノミネートされていたものの、惜しくも受賞はならず。そして今年、ボブ・モージズ“Tearing Me Up”のリミックスで再びノミネートされると昨年の悔しさを晴らすべく最優秀リミックス・レコーディング賞を獲得。ノミネートされることだけでも困難なところ、それを2年連続で成し遂げ、見事に賞を受賞したその実力はまさに本物と言えるだろう。

とはいえ、彼がここに辿り着くには多くの歳月を擁し、これまで手掛けたリミックスの数はなんと200作を超えるという。

そもそもRACはポルトガルで生まれ、大学進学とともに渡米。小さいころから音楽に親しんでいたものの、アメリカの地でリミックスと出会い感化。2007年にRACの前身でもあるリミキサー集団リミックス・アーティスト・コレクティヴを結成。これが後にアンドレ・アレン・ アンホスのソロプロジェクトRACへとなるわけだが、そこから彼は数多くのリミックスを手掛けていく。

その中にはレディー・ガガやエリー・ゴールディングをはじめ、U2、ニュー・オーダー、フェニックス、ボブ・マーリー、イマジン・ドラゴンズ、ラナ・デル・レイ、トゥー・ドア・シネマ・クラブ、ヤー・ヤー・ヤーズ、シンズなどジャンルを問わず様々なアーティストの名前がズラリ。
こうも多くの、それもメジャー、インディー問わずリミックスを依頼されるということはまさに誰もが彼の実力を認めている証。そして、その一方で2012年からはオリジナルの作品もリリースしている。

なかでも、2014年に発表したデビュー・アルバム「Strangers」は大きな注目を集め、その後RACを『Coachella』や『Lollapalooza』といった世界的フェスの大舞台へと導く出世作となった。

そして、それから約5年。2017年7月14日(金)に待望のセカンドアルバム「EGO」がリリースとなる。
今作ではウィーザーのボーカル:リヴァース・クオモをはじめ、数多くのアーティストが参加し、ポップ〜ダンスミュージックまで幅広い楽曲群が並んでいる。

それこそ、これまで彼が手掛けてきたリミックスの賜物と言えるかもしれないが、オリジナルにはそれ以上のRACならではのサウンドがたっぷりと詰め込まれている。それもグラミーにノミネートされて以降の、より自信を深めたRACのまばゆくも深淵で壮大な世界観が広がっている。

そんなRACの快作「EGO」の中身……それは次回、彼の言葉とともにお届けする予定。お楽しみに。

なお、新作リリースを目前に控えRACの来日が決定!
7月8、9日、沖縄で開催される『CORONA SUNSETS FESTIVAL』に出演する。

RAC_JK
RAC
「EGO」

Counter Records / Beat Records
7月14日発売

corona_sunsets_2017_kv04_b

EVENT INFORMATION

CORONA SUNSETS FESTIVAL

7月8日(土)〜9日(日)

美らSUNビーチ野外音楽特設ステージ

<7月8日> Autograf/RAC/SOUL CLAP/平井 大/NAOKI SERIZAWA/SPECIAL OTHERS/D.A.N./七尾 旅人/ DUBSENSEMANIA/Rickie-G

<7月9日> サカナクション/Classixx(DJ SET) / Holy Ghost!(DJ SET)/Mndsgn/starRo/クラムボン/Nulbarich/iri/RITTO×OLIVE OIL/SAIRU/DJ HIKARU

インフォメーション