スペインはバルセロナにオープンし、現在ではイビサをはじめ世界中に店舗を展開。
世界屈指のクラブとして名を馳せるPACHAが、12月22日(金)に品川プリンスホテル クラブeXでクリスマスパーティを開催する。

そこで本誌では、イビサのPACHAに通いつめオーナーとも親交が深く、日本でのPACHAブランドの展開を任されている富士裕太郎氏にインタビュー。

PACHAの発祥や歴史、魅力について余すこと無く語ってもらった。

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――まずはPACHAの発祥について教えてください。いつ、どこで、誰が始めたのでしょうか?

PACHAはバルセロナの南地方にあるシッチェスという町でリカルド・ウルジェル氏が兄弟のピティと共同で1966年にスタートさせました。昨年50周年を迎えましたがPACHA Sitgesが起源です。

ちなみにリカルドの父親は有名な画家でもあり、サルバトール・ダリやミロの先生でもあったそうで、半世紀に渡るPACHAグループを創り上げたあの世界観やアイディアのルーツは高明な芸術家の一族の血筋から来ているのかと思うと納得するところです。

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――その後イビサでお店をオープンするんですね。

有名なPACHA IBIZAはリカルド氏が小さい古民家を購入して1973年に2号店としてスタートしました。1970年代のイビザ島はナイトクラブラッシュで、PACHA IBIZAの翌年にはAMNESIA、1978年には収容人数1万人でギネス記録にも認定されたPrivilegeの前身となるKu Club、チルアウトミュージックの聖地Café Del Marが1980年にオープン。イビザ島の音楽文化の歴史を感じるところですよね。

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――世界的に展開するクラブへと成長したPACHAは、ホテルやレストラン、アパレル事業やレコードレーベルにまで発展していきます。

今となっては単純に世界に広がったナイトクラブという域を超えて、Day & Night Time Entertainmentの分野において幅広く独自の地位を確立していると思います。

ホテルデパートメントにおいては、白を基調にしたブティックホテルEl HOTELや、150室を超えるリゾートホテル Destino Ibiza。ジョルジオ・アルマーニが世界で一番ホットな場所として初年度から『VOUGE』と特集を組んだスーパーキャバレーLIO IBIZA、その他マガジンやグッズなど本当に幅広いです。この辺りがまさに他のクラブと違うところですね。

――富士さんとオーナーとの出会いについて教えていただけますか?

もう何年も前ですが、東京のとある和食レストランで出会いました。『お父さんがやっている仕事を手伝っているんだ』とすごく朗らかに、謙虚に名乗ってくれた事を覚えています。それが私とPACHAの出会いです。

それから私はお金と時間を作ってはイビザ島へ頻繁に訪れるようになり、後にリカルドの別荘を借り東京とイビザ島を拠点に活動するようになります。初めて訪れたのは2011年頃だったと思います。あちらの家族が日本好きで、特に長男と次男は1年に1度は必ず日本を訪れています。

当時からPACHAにおける日本でのビジネスを模索していましたが、日本でいきなり合法的にナイトクラブを展開しようとすると様々なハードルがあり、2013年に我々は輸出に特化したメイドインジャパンのアパレルラインを展開する事にしました。スペイン大使館や表参道ヒルズ、シャングリラホテルなどでアパレルと音楽をPACHAブランドにリンクさせながらハイエンド向けのPacha Partyを開催するようになりました。

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――そんななか、昨年は『PACHA FESTIVAL TOKYO』も開催しています。

『PACHA FESTIVAL TOKYO』を立ち上げた際には、創業者のリカルドを日本に迎えました。その終了後、翌日から石垣島、西表島、宮古島の沖縄離島巡りに一緒に行きました。そこで『PACHAを日本に広めてくれてありがとう』と言ってくれましたが、制作期間中の苦労やプレッシャーからその時ようやく解放されました。嬉しかったですね。

――PACHAの名前の由来について聞かせてください。

パチャというのは昔のトルコの高官のことで、パチャのように生きるという事は王のように誇り高く生きていという事。シッチェスに1号店をオープンするときに奥様が、『そんなふうになりたいわね』と仰ってPACHAと名付けたそうです。

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――あのさくらんぼのロゴにも面白い由来があると聞きましたが……。

ロゴに関しては諸説ありますが、そういえば私も真剣に聞いたことがないですね。若い時は女性遊びも盛んだったのか、本人のリトル・リカルド(!)から来ていると冗談話を聞いたことがあります。笑い話ですけど(笑)。

ちなみに特徴的なPACHAのさくらんぼのロゴですが、創業時(1960年代)のロゴは全く別で、ある人の目をアップにしたようなロゴだったんです。女性でも見ていたのでしょうか。

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――ここからはPACHAの魅力について改めてお伺いしたいと思います。まずはPACHAの代表的なパーティを教えてください。

2017年のパーティラインナップですが、まず月曜日はPacha IBIZAのアイコンパーティ『Flower Power』。1960年代〜1970年代のヒッピーをテーマにしたオールディーズミュージック。お花の着飾りやヒッピー衣装を身につけたりして、老若男女が楽しく踊り明かします。このパーティ最高です。

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火曜日はキューバ出身のマセオ・プレックスがホストする『Mosaic by Maceo』。水曜日は『PACHA FESTIVAL TOKYO』でもヘッドライナーを勤めたマーティン・ソルヴェグの『My House』。

木曜日は説明不要の超大人気DJデヴィッド・ゲッタの『F✳︎✳︎✳︎ Me I`m Famous』。ちなみにPACHA IBIZAでは10年以上前からゲッタをヘッドライナーにしています、今ほど売れていない頃からです。12月22日の『PACHA IBIZA ON TOUR 2017 “Cherry X’mas”』ではこのイベントのDJがヘッドライナーでやってきます。

金曜日は今年東京にも来日していたホットシンス82の『Labyrinth』。いつも彼の前の時間にプレイするマヤ・ジェーン・コールズ共々格好いいです。

土曜日はボブ・サンクラーの『Paris by night』。日曜日はソロモンの『Solomon+1』。近年のアンダーグラウンドダンスミュージックでは圧倒的な存在感で、デヴィッド・ゲッタの日と売上がほぼ変わらないほどです。

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――ゴージャスなクラブで有名なPACHAですが、まさに”PACHA”といったあの空気感や雰囲気はどのようにして作られていると思いますか?

PACHAは空間や装飾が有名ですが、毎日のイベント毎に装飾が入れ替わるというレベルではなく、パーティが終わって清掃が済むと朝から小型クレーンを入れて小規模の工事レベルで外観装飾、内装の張り替えなどの作業あたります。その作業だけで毎日数百万のお金がかかるそうです。そしてまたその夜のパーティまでに準備万端体制を作っているんです。

――PACHAといえばセレブが訪れるクラブとしても知られていますが、VIPエリアはどんな印象ですか?

PACHAは全体の半分がVIPエリアになっています。上品かつ官能的、非常に洗練された空間です。やはり富裕層がすごく多いように思えます。ハリウッド女優やスポーツ選手など、テレビや雑誌などでよく見かける方達から、アラブのプリンスや中東の石油王など、ビリオネアもよく訪れるようです。初めて私がPACHAへ行った日に『君が座っている後ろの席はディカプリオシートで、昨日来ていたよ』と言われた事を覚えています。

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――イビサのPACHAは、ドレスコードの基準はありますか。

サンダルなどの入場はNGで、VIPエリアでも男性はハーフパンツや水着などはダメというだけで、基本的にカジュアルで問題ないです。何年か前、スティーヴ・アオキがレジテントの年に、全員お揃いのハッピに足袋という日本人の方の集団が並んでいるのを見かけましたが、ドアマンも面白がってましたね。

――世界中に展開しているPACHAですが、現地でのローカライズで気を遣っていることは?

難しい質問ですが、例えばPACHAは色々な国にあります。2014年には中東初となるUAEのドバイの5つ星ホテル内に、昨年はアジア初となるPACHA MACAUがメルコクラウングループという大きなホテルファンドが運営するStudio Cityというカジノホテルの中に出来ました。一流ホテルや商業施設のようなエンタメ性がそもそも強い場所をフィーチャーし、その土地のローカルトレンドやエンターテイメントとタイアップするというのが近年のフランチャイズの傾向です。

――そんなPACHAが日本に上陸し、クリスマスパーティを開催します。どのようなパーティになるのでしょうか。

映画『華麗なるギャツビー』の世界観を彷彿とさせるPACHA IBIZA。私の中では、PACHA IBIZAこそが、唯一無二のPACHAの存在です。

会場となる品川プリンスホテルのClub eXという素晴らしいベニューは、そんな豪華な空間を日本流に演出できる場所。また、隣のメインタワーの39Fには10億円を投じて改装し12月13日(水)にグランドオープンするTABLE 9 TOKYOでのラウンジイベントも開催します。どうぞ気軽にお立ち寄りください。

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EVENT INFORMATION

PACHA IBIZA ON TOUR 2017 “Cherry X’mas”

2017.12.22 FRI

品川プリンスホテル クラブeX

前売チケット ¥4,500, Tシャツ付前売チケット ¥6,000円, Special Cherry Seat(入場料込み+特典付)¥20,000 絶賛発売中!

TAAO KROSS / 2VILAS / MASANORI MORITA / MITOMI TOKOTO / NAOKI SERIZAWA / YASUCA

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