6月12日の午前2時すぎ(現地時間)、アメリカはフロリダ州オーランドのクラブPulseで銃乱射事件が起こった。
この事件による死者は49名、負傷者は53名(原稿執筆時点)で、米国内の銃乱射事件としては過去最悪、テロ事件としては9.11に次ぐ被害となっている。
なお、被疑者のオマル・マティーンは警察と銃撃戦ののち射殺されているが、現場となったPulseはLGBTの啓発イベントなども行っており、ゲイ・コミュニティにフレンドリーなクラブとして有名な場所。
性的マイノリティが狙われたことから、事件をヘイトクライムと見る向きもある(事件について、オバマ大統領は会見で「テロ行為であり、ヘイト行為である」とコメント)。
そして、この事件を受けて、名だたるDJやプロデューサーたちがコメントを発表している。
ディプロはフロリダ州の地図をレインボーカラーにした画像とともに、Facebookで声明を発表。
そこではかつて自身もオーランドのクラブに足繁く通っていたことを明かし、
「クラブは俺たちの子供が今回のような通り魔的な事件から離れてひとまずの安寧を得られる場所でなくちゃならない。
クラブは俺の仕事場でもあり、悲しくて混乱させられることだけど、すべてを取り払ってあなたたちが自分らしくいられる場所でもあるんだ」
とコメント。
さらに、「考えうる最悪の事態は、警察がパーティを規制することだ」と懸念を示している。
スティーヴ・アンジェロはInstagramで長文を投稿。
「宗教やサッカー、肌の色、人種、性別やほかのどんなことでも、それをめぐって人々が諍いを起こしたり闘うのを見るのがマジで嫌いだ」
「人間であれ、獣になるな」
とコメント。
Nightclubs were meant to bring people together, not to host an act of mass terror. My heart aches for all involved in the #Orlando incident
— Ferry Corsten (@FerryCorsten) June 12, 2016
「ナイトクラブは人と人が一緒になれる場所であって、テロ活動のための場所じゃない。
#Orlandoの事件に巻き込まれたみんなを思うと心が痛む」
フェリー・コーステン
Shame on anyone who agrees with the atrocious event that happened today…. I will be helping by donating money to the victims of Orlando
— Dillon Francis (@DILLONFRANCIS) June 13, 2016
「今日起こったひどい事件、賛同者は恥を知りなよ…。
俺は被害者へお金を寄付して手助けするつもり」
ディロン・フランシス
Hopefully this is a wake up call. Imagine how many acts of hate towards our LGBTQ community go unheard of or unnoticed. Let people be
— marshmello (@marshmellomusic) June 12, 2016
「願わくは、これが認識を改めるきっかけにならんことを。
LGBTQコミュニティへのどれほど多くのヘイト行為が見逃され、無視されてきたのか想像してほしい」
マシュメロ
www.gofundme.com/pulsevictimsfund
また、フロリダのLGBT団体がクラウドファンディングサイトGoFundMeで立ち上げた被害者救済のための募金プロジェクトSupport Victims of Pulse Shootingがスタートしている(残念ながら日本からは利用できないサイトのようだ)。
このほかにもスクリレックスやゼッド、カスケイドにカール・クレイグ、ナーヴォやクルーウェラなど、多くのアーティストが追悼コメントを発表している。