8月21日、アメリカで観測された皆既日食。
西海岸から東海岸まで、北米大陸を横断するのは実に99年ぶり。

そんな一大天体ショーを祝うべく、8月17日から23日にかけて『Oregon Eclipse Gathering 2017』が行われ、9万人がオレゴン州を訪れた。

そんな世紀の一瞬を詩人/作詞家/VJとして各地のレイヴやクラブで活躍する生澤 由一が、詩と写真で伝えてくれた。

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Eclipse Brother, PEACE.
皆既日食を三回見ると失明する。
そんな都市伝説は丸っきり嘘だ。

三角に折ったスカーフを巻いて、
砂埃が舞い上がる楽園へ向かう。

ここのUtopiaの名は、オーココ。
ここぞとばかりに突き抜ける旅。

レモネードポップコーンの氣球。
リズミカルなAmbient Journey.

松ぼっくりがコロコロ転がる。
ティピの麓で一角獣とワルツ。

湖のほとりには青い蜻蛉が戯れ、
六角形の光彩と混ざりきらきら。

Moon Stageでは竜巻が生まれ、
どこまでも澄み広がる空の澪へ。

Eclipse, Sun, Moon, Sky, Earth etc…
20を超える大小様々なDance Floor.

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ヒッピーが反戦・平和・自由を唱えた
Summer of Loveからちょうど50年。

2017年の真夏、アメリカオレゴン州。
ポートランド空港から車で約3時間、
80を超える国の人が、約4万人も集まった
人類史上最大のTotal Eclipse Festival。

High Paradise & Utopia
– Ochoco National Forest –

Wood Stock, Grateful Dead,
Timothy Leary, Allen Ginsberg,
Jack Kerouac, Peter Max,
Hippie Culture, Flower Movement…

どれもがこの聖地で魂を刻み、
自然とともに流れて行った。

光とともに。
それはとてもごく自然に。

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今も鮮明に脳裏に焼きついている。
瞼の裏側に煌めく美し過ぎる憧憬。
パーフェクトなダイヤモンドリング。
あんなに綺麗な光は宇宙でここだけ。

Amazing, Miracle, Magical…

言葉にすると陳腐な表現に成るし、
写真や映像ではうまく伝わらない。

素晴らしさや感動は、
実り在るリアルの中。

それぞれが心に灯す光を絶やさず、
明かりをシェア出来たら良いのに。

暗闇の中でも、探せば星は輝く。
それは気づきや、兆しや、希望。

足掻いて踠いて、ふらつきながら、
自分の意志と足で踊り出したなら、

笑顔で一緒に踊ってくれる隣人が、
掬い上げてくれる沢山の手が在る。

追加2追加1

ここで踊り続けて憩う。
心地好く、自由に。

わたしたちは、自然の一部。
尊い瞬間を循環させる動力源。

あなたが動けば、風は立つ。
ただ心地好く、この上なく。

そんなMINDで過ごせたなら、
地球を傷つけたりなどしない。

慈愛の空に弧を描く飛行機雲。
戦争や原発なんて絶対NOだ。

LINKさせる色は、Naked Pink.
よりシンプルに、よりクリアに。

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もっともっと器と懐を深く。
利己的でも恣意的でもなく。

ただ愛に感謝しながら、
在るがまま。個のまま。

ALL ONE.

2017.8.22
オーココにて

詩/写真: 生澤 由一 Yuichi Ikuzawa