リリックはナズが書いて、カーティス・ブロウがマイクの持ち方から何から演者に指導して、グランドマスター・フラッシュがDJが教えたらしいです。
驚いたことに主人公をつとめたジャスティス・スミスはラップ経験ゼロだったらしいですよ。
——今回はNYで開催されたプレミアム試写会とパーティにも行かれたそうですが、現地の様子はいかがでした？
試写会は大学のキャンパスにあるLOVINGER THEATERという場所で行われたんですが、街中にもチャイナタウンをはじめ至るところにドラマのポスターが貼ってありました。
——パーティの雰囲気はどうでした？
パーティはブロンクスにある大きなウェアハウスでやっていて、背後にいなたいタッチの大きな壁画が描かれたステージで、なんとあのレジェンド、ジェリー・ビーンがDJしてたんですよ！もう、思わず叫んじゃいましたね（笑）。
彼は1980年代にStudio 54はもちろんParadise GarageやElectric CircusなどでもDJしていて、マドンナやマイケル（ジャクソン）、ホイットニー（ヒューストン）のリミックスなんかもしてるスゴい人。
アンダーグラウンドのエレクトロヒップホップ・シーンに本当に大きい影響を与えた伝説の人なので。
——豪華ですね。
その他にもダンスフロアには大きなチェッカー柄のリノリアムが敷かれ、ブレイクダンサーがヘッドスピンしたり、オシャレしてきた人が衣装を見せびらかすように踊ったりしていて。
あとは、ハッスルダンサーもすごく多かったですね。
会場内ではドリンクやフードも全て無料で、セカンドルームでは壁画の前に70年代のクラシックカーがとまっていて、そこで写真が撮れたり、すごく豪華な感じでした。
ただ、会場にいたのは90％がアフリカン・アメリカン。９％がコケージャン（白人）。そして１％が私……。日本人は私と一緒に行ったSpeakeasyのメンバーのNaomiちゃんだけでした。