今年は日本科学未来館に舞台を移し、11月3日（金・祝）、4日（土）、5日（日）に開催される『MUTEK.JP 2017』。その最新ラインナップが明らかになった。

『MUTEK』はカナダのモントリオールで2000年にスタートした電子音楽とデジタルアートの祭典。
現在ではメキシコシティー、バルセロナ、ブエノスアイレスといった世界の各都市で行われる国際的なアート／音楽フェスティバルとなっている。

ここ東京には2016年に初上陸。記念すべき初回には、坂本龍一や池田亮司とのコラボでも知られるエクスペリメンタルミュージックの大家カールステン・ニコライをはじめ20組を越えるアーティストが参加し、3000名を越えるオーディエンスを魅了した。

日本科学未来館の1階メインホール『NOCTURNE』ステージでは、初日に真鍋大度とノサッジ・シングが登場。今年のバルセロナの『Sonar Festival』では『NY Times』が選ぶベストアクトに選出された彼らのパフォーマンスを見逃すなかれ。

また、ミニマル・ダブ／エレクトロニカのパイオニア、モノレイクによるライヴセットにも注目。

続く2日目、4日にはBorder Communityの奇才ジェイムス・ホールデンが自身のライヴバンド：ザ・アニマル・スピリットを伴いプログレッシヴ・スタイルなシンセ・サウンドに生ドラムなどの即興演奏を交え、ポスト・ロック、ジャズの要素などを取り入れたオーディオ・ヴィジュアル・ショーケースで参戦。
最新アルバム「The Animal Spirits」リリース直後という絶好のタイミングでの来日となる。

同日23時からは、渋谷WOMBとのコラボイベントが開催され、フランスのハウスレーベルCIRCUS COMPANYを中心に活躍するモントリオール出身のプロデューサー：ギョーム＆ザ・コントゥ・デュモンが出演。
ファンクやハウス、テクノといったダンスミュージックとパーカッションやキーボードによる演奏が融合したライヴは圧巻。アクフェンやルチアーノが認めたその才能を見逃すな。

そこには、ルクセンブルクより、デリック・メイとの共演経験をもちテクノアーティストしても活躍するピアニスト：フランチェスコ・トリスターノも出演する。

最終日には、日本科学未来館で『RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017』とのコラボ・クロージングパーティを開催。

慶應義塾大学教授：脇田玲と小室哲哉の二人が、昨年オーストリアの『アルスエレクトロニカ』で発表したオーディオ・ビジュアル・インスタレーション・プロジェクトがさらなる進化を遂げ、このたびその最新版をお披露目。

さらに音楽プロデューサー／映像作家／ヴァイオリニストのKenji Williamsは、NASAの映像と世界中の音楽や踊りを組み合わせたマルチメディア・ライヴパフォーマンス『Bella Gaia』をパフォーマンスする。

また、イノベーションホールでは未来型花火エンターテインメント『STAR ISLAND』の音響を手掛けた3Dサウンドのパイオニア：Katsuyuki Setoによる3Dサウンドインスタレーションを展示。『STAR ISLAND』では230台以上のスピーカーを用い、波の音や風の音といった環境音で異次元の花火を楽しませてくれたが、「音でどこまで映像を見せられるのかをテーマにしている」と語る彼のインスタレーションもまた興味深い。