その他にも『MUTEK.JP』では実験性の高い催しがたくさん行われた。
例えば、ロビン・フォックスによるレーザー・インスタレーションでは、生まれて初めて宙に浮いた光の線で描かれた立体的なオブジェを目撃。

国内からは、『Berlin Atonal』やヨーロッパ各地でプレイを重ねるENAとVJ DBKNによる、壮大なサウンドスケープを描き陶酔へと誘うショーケース。

さらに本国の『MUTEK』を中心に各地のメディアアートの祭典で活躍するINTERCITY-EXPRESSも素晴らしかった。
LEDボールを立対的に使用したDr.ShingoことSHINGO SHIBAMOTOとVJ M.M.Mの最新プロジェクト「LIGHT/WAVE」も大いに盛り上がり、こちらはレポート第3弾でインタビューを掲載する予定なのでお楽しみに。


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そして一番驚いたのがマーティン・メッサーによるFIELD。
2枚の鉄板にケーブルを繋いでいくと「ガシッ、ガシッ」と機械的な音が動きにシンクロし、複数のケーブルの先にある装置をいじるとノイズと不協和音とともに光線がケーブルを這うように暴れまわる。最先端のテクノロジーを駆使した見たこともない自作の装置を使用して、不協和音と光、そして影さえもアートフォームの一つとして表現に取り入れた本作は、まさに空間芸術であり、創造性と実験性に富んだ『MUTEK』の 理念を体現したインスタレーションだった。

次回は、レッドブル・スタジオ東京で行われたRaster-Noton設立20周年を振り返るパネルディスカッションの様子をレポート。

Photo By : STROROBO / Ryu Kasai

EVENT INFORMATION

MUTEK.JP

2016.11.2-4(WED-FRI)

WWW / WWW X / レッドブル・スタジオ東京

ALVA NOTO, ANNE-JAMES CHATON, BYETONE, DASHA RUSH, ENA, HERMAN KOLGEN. INTERCITY-EXPRESS, MAOTIK & METAMETRIC, MARTIN MESSIER, MAX COOPER, MIDNIGHT OPERATOR, PHEEK, ROBERT LIPPOK, ROBIN FOX, SHINGO SHIBAMOTO × MMM, UENO MASAAKI

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