世界三大ジャズフェスティバルのひとつ『Montreux Jazz Festival』が今年も日本で開催。そして、その第一弾ラインナップが発表され、そこにはなんとダンスミュージック界の奇才マシュー・ハーバートの名前が。さらには、ジョーイ・アレキサンダー、三宅純の出演が発表された。

昨年はジャイルス・ピーターソンやヘンリク・シュワルツ、ルル・ゲンズブール、METAFIVEらとともに、フランチェスコ・トリスターノ&デリック・メイという至極の組み合わせでも大きな話題を呼んだ『Montreux Jazz Festival Japan(MJFJ)』。

世界でも有数のジャズの祭典でありながら、フリーキーなジャズの音楽性ならではのバラエティに富んだ顔ぶれに3日間かけて行なわれた本祭は終始大きな盛り上がりを見せていた。

そんな『MJFJ』が、今年はさらにパワーアップして開催。
その第一弾ラインナップとして発表されたのは、ダンスミュージックシーンでもその名を轟かせるマシュー・ハーバート!

これまで数々の名作を生み出すとともに、ビョークをはじめとする人気アーティストのプロデュースやリミックスを行い、世界的にも高い評価を獲得しているが、その真なる姿はまさに奇才という謳い文句が最も似合う異端児だ。

ときに日常に溢れる生活音(ラジオや洗濯機、トースターの音など)を取り入れアルバム『Around the House』を作ったり(しかもハウス!)、とある豚の一生をテーマにアルバムを作ったり(ONEシリーズ)。さらに、レディオボーイ名義ではファスト系の既製品を破壊した音をサンプリングしてパフォーマンスしたり(政治やグローバリズムへの問題提起)、食物性のレコードを作り、それを実際にプレイし、その場で食べたりプレゼントしたりするパフォーマンス(Edible Sounds)をしたり、とにかく破天荒極まりない。そして、昨年リリースされた最新作「A Nude (The Perfect Body)」では、食べて、寝て、自慰行為して、排便する、そんな人間の行動のみを使って作品を作るというなんとも前代未聞のプロジェクトを完遂。

今回はそんなマシュー・ハーバートが新たなプロジェクト、マシュー・ハーバート・ブレグジット・ビッグ・バンドとして出演する。

これまでは、ザ・マシュー・ハーバート・ビッグ・バンドとして英ジャズ界のトップミュージシャンとともに2枚のアルバムをリリースし高い評価を受けていたが、今回はそこに“ブレグジット”=EU離脱の名を冠した新たなバンド。

イギリス出身のハーバートが、母国のEU離脱にあたって心機一転したこのプロジェクト(なんでも2019年に完成予定の新作のためのものだとか)。これまでも楽曲の中に政治色の強いメッセージを多分に込めていた彼が、あえて“ブレグジット”と名付けたこのバンドで伝えたいこととは……。そして、ビッグ・バンドとしてアンサンブル、即興音楽の魅力を多分に含み、新たなジャズを提示してきた彼らだけに、そこからどんな進化を見せてくれるのか。もちろん本邦初公開、否でも応でも注目せざるを得ない。

また、ハーバート以外にも弱冠14歳にしてハービー・ハンコックをも魅了した天才ピアニスト、ジョーイ・アレキサンダーに、フランスを拠点に世界的な活躍を見せる日本人アーティスト、三宅純が第一弾ラインナップに名を連ねている。

今後もさらなる追加アーティストも予定されており、その顔ぶれにも期待大!

さらに、今年は『Montreux Jazz Festival Japan』のシンボルとなるビジュアルを、お笑いコンビ:キングコングの西野亮廣が担当。絵本作家として知られる彼が、自身のヒト作でもある「えんとつ町のプペル」モチーフとしたキービジュアルを制作するという。

『Montreux Jazz Festival Japan 2017』は、11月3日(金・祝)〜5日(日)まで、恵比寿ザ・ガーデンホールにて開催。現在、チケット絶賛発売中!

EVENT INFORMATION

Montreux Jazz Festival Japan 2017

2017.11.3.FRI〜5.SUN

OPEN 22:00

恵比寿ザ・ガーデンホール

前売:A券¥12,000/S券¥17,000/SS券¥25,000

ペアA券:¥23,000(2名1組) ※前売数量限定

グループA券: ¥44,000(4名分) ※前売数量限定

3日通しA券: ¥33,000 ※前売数量限定

MATTHEW HERBERT'S BREXIT BIG BAND, JOEY ALEXANDER, UN MIYAKE

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