2013年の「Matangi」以来、ファンが心待ちにしている彼女のニューアルバムのリリースが実現しそうだ。

M.I.A.はスリランカの内戦に巻き込まれ、10歳でロンドンへ移住。
アーティスト名は“Missing In Action”(戦闘中行方不明)の略であり、“父の名前を付けたら、彼を見つけることが出来るんじゃないかと思った”と彼女は語っており、生き別れの父親に由来するもの。

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そんな生い立ちを反映してか、彼女の音楽はポリティカルなメッセージ性の強さとどこの国にも属さない多国籍制に満ちたオリジナリティ溢れるサウンドでシーンに登場。

今をときめくディプロの手腕によりその才能が開花し、彼と袂を分けた(破局した)後にも、多くの傑作を生み出してきた彼女が、この4月には新曲“Rewear It”を発表。

そのミュージックビデオでは、H&Mとコラボしリサイクルの重要性を訴え話題を呼んだ。

そんな彼女が先日、ライヴ配信サービスPeriscopeのインタビューに応じニューアルバムについて言及。

それによると、新作のリリースは7月、夏ごろを予定しており、12曲ほどを収録。

また、3月に発表した“MIA OLA”(映画『ライオン・キング』がサンプリングされていた)がディズニーからクレームが入ったため、自身の楽曲“Galang”をサンプリングに使うとのこと。

さらに、最新アルバムについて彼女は、

「生きていくことの幸福を歌った曲だって作れるし、いつも闘いについて語ってるわけじゃない。
一日の終わりに思うのは、闘いを挑んでいる瞬間のことよりも、人々が生きてることに気づくことのほうがたぶんベターなんだと思う」

とこれまでの彼女からは考えられない意外なコメント。

音楽活動の中でも戦争や暴力、人種差別など、絶えず政治的な色合いの濃いメッセージを強く込めてきた彼女が“幸福”を歌う。そんなこれまでにない最新作は非常に気になるところ。

しかも、今回はリアーナとのコラボも企画していたとか(スケジュールの都合で実現しなかったようだが)。

ここにきて新たなステージへと進むM.I.A.。その最新作に注目だ。

M.I.A.
エム・アイ・エー
スリランカ出身。10歳でロンドンに移住し、美術学校卒業後ピーチズとの出会いを機に音楽の世界へ。名門XLと契約を交わし、05年にデビューアルバム「ARULAR」をリリース。ハイブリッドなサウンド、独自の世界観を携えたリリックが高い評価を受け一躍頭角を現す。7月に3年ぶりの新作を発表予定。