2015年は、約15年ぶりとなる新作「New Day」をリリースし、世界中に改めてその名を轟かせた日本が誇るトップ・アーティスト、Satoshi Tomiie。

そんな記念すべき年の総括もさることながら、アルバムからのフィードバックをもとに、彼の脳裏にはすでに2016年のビジョンも広がっているようだ。はたして、彼がこの先目指すところとは……。

——2015年のベストトラック(ディスク)は?

「2015年に出会った曲を考えてみたのですが、たくさんいい曲/使える曲はあった気がしますが“目からウロコ”的な曲は思い当たらない気がしました。

その中で、よく使った曲としてひとつあげられるのは、D’JULZ“WAITING 4 VISA”。
James Brownのドラムループが見事に使われている、シンプルながらまさにDJがDJのために作ったグルーヴ。808のキックがいい感じにディープです。
これは、アメリカ入国ビザを待ってる数時間で作られたものらしく、音楽制作には時間をかければいいものでもない、といういい例かもしれません」

——2015年、最も刺激的だったことは?

「エレクトロニックミュージック・シーンでのユーロラック・モジュラーシステムやヴィンテージシンセ、AIraなどハードウェアのさらなる盛り上がり」

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——2015年、最高の出来事は?

「すぐに思いつくのはやっぱりセカンド(!)アルバム「New Day」のリリース。
長年やろうと思っていたのがついに実現したのもさることながら、さらにそのプロセスで自分の新たな方向性が見えてきたこと」

——最後に2016年の抱負、具体的に進めているプロジェクトがあれば教えてください。

「アルバムを制作することによって見えてきた方向性を突き詰めることを制作の目標にしてます。
“グルーヴの生成”“削ぎ落とし”がテーマです。

すでに結構な数のアイディアがありますが、アナログEPの形にまとめてリリースしていきます。
さらに「New Day」からCab Drivers、Maayan Nidam、Brawther、Ron Trentなどのリミックスをいずれもレコード盤でリリースしていきます」

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Satoshi Tomiie
「New Day」

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