クラフトワークと言えば、ドイツが誇る言わずと知れた世界的テクノユニット。
1970年から活動し、電子音楽のパイオニアとしてYMOをはじめ多くのアーティストに影響を与えてきたのは周知の事実。

しかも、メンバーの変遷はあれど今なお現役。2010年代に入っても世界中で3Dライヴを展開し(ここ日本でも行われ話題に)、さらには現在9枚目のアルバムも制作中とか。

そんな彼らの代表曲のひとつ“Autobahn”。
1974年に同名タイトルのアルバムがリリースされ(クラフトワークにとっては4作目のアルバム)、それは電子音楽史上に残る金字塔として有名だが、この曲はそのタイトルトラックとして約22分にも渡り展開。

後にシングルカットされた際には全米&ヨーロッパのチャートを賑わせた。
その楽曲自体、今で言うところのエレクトロニカ〜ポップ〜サイケデリックをごちゃ混ぜにしたようなトリッピーなサウンドになっているのだが……今回紹介する動画はそれに輪をかけて凄まじいものに……。

この動画は公式のミュージックビデオではなく、イギリスのアーティストRoger Mainwoodがかれこれ35年以上も前、1979年に手掛けたもので、その楽曲以上にサイケデリック。

Kraftwerk02

Rogerが手掛けたこの動画では楽曲は11分に短縮されながら、在りし日の人気アニメ『妖怪人間ベム』のベロのようなミュータントというかクレイ型宇宙人らしき主人公が走っては飛び、サイケデリックな世界観の中を自由に動き回るという内容(その主人公が時折見せるその笑顔がまた怖い……)。

その世界観たるや……エキセントリック過ぎて、ある種子どもに見せたらトラウマにもなりかねないその出来映え。

どう控えめに見てもブっ飛びすぎてビジュアルショックなこと間違いなし。

クラフトワーク×サイケデリック、この絶妙な組み合わせに惹かれたならばぜひ一度ご視聴あれ。