——会場内は白のドレスコードがありますが、当日のファッションはもう考えてます?

もちろん白の洋服を用意して行くよ。あとは、僕自身常に新しい音楽を作っているから、今回の『SENSATION』ではどうトム・スターを表現するか、それを今考えているところさ。

INNERSPACE1

——今回の『SENSATION』の題目は“INNERSPACE”。自身を解き放つことがテーマのひとつとなりますが、それはあなたのプレイにどんな影響をもたらしますか?

僕のセットは常に変化していて毎回違うんだ。当然今回もね。

『SENSATION』でどんなプレイをするか、まだ確かなことは言えないけど、前に僕のプレイを見たことがある人でもそのときとは全然違うものになるから楽しみにしていてほしいね。

——普段はどんなことを意識してプレイしているんですか?

僕は誰のためにプレイするのか、それが重要だと思ってる。そして、その場の雰囲気や状況に順応し、あわせていくこともね。

やっぱりDJは僕も常に実践しているように、同じセットを繰り返してはいけない。毎回違うセットを披露することが大切だと思うな。

——では、世界のダンスミュージック・シーンについてはどう感じていますか?

世の中的にはあまり元気がない、シーンが停滞している感じがするっていう声もあるけど、僕はそうは思わないね。むしろ拡大している、そう思ってる。

——ちなみに日本のシーン、オーディエンスについては?

素晴らしいと思うよ。たとえばクラブにしてみても、僕がこの前プレイした渋谷にあるWOMBは実に素晴らしかった。

それ以外にも、日本では3つのクラブでDJをしたことがあるけど、どこもよかったし。オーディエンスも最高だよね。みんな常に新しい音楽を求めていて、心がオープンな気がするよ。

しかも、音楽的な知識もしっかりと持っていて、ファッショナブルでもある。それだけに、日本のオーディエンスの前ではいろいろな実験をすることができるんだ。それって本当に素晴らしいってことさ。

<次ページ> トム・スターが注目する“次のサウンド”

1 2 3