creditフェスやイベント(特にEDM系)でおなじみのハンドサインと言えば、両手でハートを作るポーズ。

これはもちろん♡、LOVE(愛)を意味していて、“最高!”とか“大好き!”とかそういった意味のこと。

ただ、このサインはフェスやイベントに限らず、普通に女の子たちが写真を撮るときにもやってますが、今回はそんなハンドサインに関して、ダンスミュージックシーンならではのものをピックアップ!

実はそこにはいろいろとあるようで……。

まずEDM系から言うと、ハートマークの他にもこんなサインが。なんだかわかりますかね?

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両手の親指を付けて、他の指は上に。その形は……アルファベットの“U”。
“U”と言えば……そう『ULTRA』の“U”!

これは、世界的人気フェス『Ultra Music Festival』のハンドサイン

『ULTRA JAPAN』ではそんなに見かけなかったかもしれないけれど、たとえば本場マイアミやお隣韓国の『Ultra Korea』などではかなり見かけるこのサイン(去年のアフタームービーでもその姿がはっきりと!)。

そんなわけで、今年の『ULTRA JAPAN』では、ぜひみなさんもこのポーズでお楽しみあれ。

ただ、“U”と言えば、あのアーティストも。
そう、スクリレックス&ディプロによるジャックU。

彼らもまたこのポーズをちょくちょくやっていて、インスタなどでその姿が確認可能。
もしも、2人が来日することになったら、ぜひこのサインでお祝いを。

#lifeincolor

SKRILLEXさん(@skrillex)が投稿した写真 –

その他、EDM系アーティストのインスタをチェックしてみると……

マーティン・ギャリックスは手堅くピースしている写真が多数(なんとなくわかる、かわいいし)。

4AM studiosession still going strong :)

Martin Garrixさん(@martingarrix)が投稿した写真 –

一方アフロジャックはピースはピースでも手の甲を見せる裏ピース。
裏ピースを目の横でしてたらギャルだけど、さすがはアフロジャック、かなりキマってます。

なんとなくだけど、イメージ的には裏ピースの方がクールな印象(もしアフロジャックが普通にピースしてたらちょっと幻滅……)。

普通のピースはかわいげのあるアーティストが似合うものなのかもしれませんね。
例えばマーティン以外だとゼッドとか。
ティエストなんかがピース……それはちょっと想像が付きません……。

ただ、この裏ピース、イギリスやオーストラリアなど一部地域ではファッ○を意味するとか(とはいえ、今ではだいぶそれも薄れているようですが)。

また、アーティスト名とリンクしたハンドサインも結構あって、例えば両手の親指を付けて“W”の文字を作っているのは、日本にも度々来日しているW&W。

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さらに、同じ“W”でも親指がちょっと交差してるのがベルギー出身のデュオ:ウルフパック(Wolfpack)(この微妙な違いわかりますか?)。

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また、アーティストならではのもので言えば、日本人アーティストも有名な方がいますよね(EDM系ではありませんが)。
それはテイ・トウワ。

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今ではあまり見かけなくなりましたが、あごの下で親指と人差し指でチョキ。
これは彼の代名詞とも言えるポーズで、なんでもそれはそういうイメージが付いてくれれば良かったという意図的なものだったとか。

ある種ハンドサインは自己紹介ツールとして、さらにはアイデンティティを表現するものとしてアリ。アーティスト以外でも、それこそお笑い芸人などもやっていること。

そして、音楽業界におけるハンドサインの宝庫と言えば……ヒップホップ。
英語のスラングのように、それはそれは多くのサインがありますが、その中で代表的なものをいくつか。

有名なのは巨匠ジェイ・ZがCDのジャケットでもしていた(2000年に発表した「The Dynasty: Roc La Familia 2000」、2010年に発表したベスト盤も)、両手で三角形を作るこのサイン。

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アルファベットの“A”にも見えますが、これは彼が立ち上げたレーベルRoc-A-Fella Recordsを表すダイアモンドを意味していたり、Dynasty(王国)の表す“D” だとか。

ジェイ・Zが様々なところで披露しているこのサインですが、こんな逸話も。

実はこのハンドサイン、ジェイ・Zがやる前に元WWEのレスラー、ダイヤモンド・ダラス・ページが商標登録したそうで、2005年には彼がジェイ・Zを提訴。
しかし、この問題はジェイ・Zが使用料を払うことで和解したとのこと。

ちなみにこのサインに近しいものを、アメリカ出身のEDMデュオ:トライトナルも使ってます。
彼らの場合は大丈夫なんでしょうか?

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そして、ヒップホップ界でも大きな問題になったのが、2パックのこのサイン。

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片手で“W”。
彼の名前にもまったくWは使われていないのに、なぜと思う人もいるかもしれませんが、これはウエスト・サイドの“W”で、彼が契約していたロスを拠点とするレーベル:Death Row Recordsのロゴをかざした上でこの挑発的な目線だったことから、当時バチバチに抗争していた東海岸に向けてのメッセージ、W=WAR、全面戦争を意味しているとか。

“W”のハンドサインに関しては先に出てきたW&Wやウルフパックもそうですが、やりやすいので使いやすいのでしょう。

そして、音楽とはちょっと違いますがこんなものも。
3月22日の世界水の日(World Water Day)にあわせて、レディ・ガガやアデルなどがWaterの“W”をかたどって、水や水資源に対してもっと考えてもらおうとメッセージを発信してたりなんかもしています。

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以上のように、音楽業界ではいろいろなハンドサインがあり、それぞれいろいろな意味があります。

よくお笑い芸人がネタ的にやってるものもあるけれど、もしかしたらこういったところからきているものも多いはず。

ちなみに、最初に紹介したハートのハンドサイン、ここ数年韓国ではその片手バージョンが大人気。

これは親指と人差し指を交差させるもので(その指の形がハート型に)、ビッグバンをはじめ多くの韓国芸能人がやりはじめ人気になったとか。

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ぜひみなさんも自分のハンドサインを考えてみては。
平仮名や漢字は難しいけど、アルファベットにすればなんとかなるかも。