アメリカの経済誌ForbesがElectronic Cash Kings 2016を発表した。
これは過去1年で最も稼いでいるDJとその年収をランキング化したもの。

今年1位に輝いたのは……4年連続でカルヴィン・ハリス!

年収は300万ドル減の6300万ドルだったが、“世界一稼ぐDJ”というポジションは変わらず。
この1年で彼は、“How Deep Is Your Love”や“This Is What You Came for”がプラチナディスクに輝き、US最大級のフェス「Coachella」にヘッドライナーとして出演。

一方で、5月には交通事故にあい、ラスベガスのギグをはじめいくつかの公演をキャンセルするというトラブルに見舞われたが(ちなみにベガスでの彼のギグ出演料は1回40万ドル以上だとか)ランキングへの影響は軽微なようだ。

続くトップ3は2位がティエスト(3800万ドル)、3位はデヴィッド・ゲッタ(2800万ドル)。そして、昨年(3700万ドル)より年収を落としつつもトップ3にとどまったゲッタを、2450万ドル稼いだゼッドが猛追。
さらには2350万ドルのスティーヴ・アオキが続く形に。

ゼッドは2015年9月より行ったワールドツアー「True Colors Tour」を成功させ、各地でのギグやフェスへの出演で一気に4位へと駆け上がった。

そして6位には2300万ドルを稼いだディプロが登場。
昨年はトップ10入りを惜しくも逃し11位だった彼だが、今年はメジャー・レイザーやジャックUでのヒット、その他プロデューサーとしての活躍が光っていただけに、当然の結果と言えるだろう。

その後は昨年4位から後退するもベスト10入りは死守したスクリレックス(2000万ドル)、ワンランクダウンのカスケード(1900万ドル)、さらにはマーティン・ギャリックス(1600万ドル)、世界No. DJコンビのディミトリ・ヴェガス&ライク・マイク(1550万ドル)がトップ10。
次いでアフロジャック(1500万ドル)、アヴィーチー(1450万ドル)と続く。

大きな動きとしては、今年は意外にもディミトリ・ヴェガス&ライク・マイクが初ランクイン。フェスへの出演で稼いだ彼ら(今年は遂に初来日&再来日公演も!)がアフロジャックを押さえトップ10入り。

また、ゼッドやディプロが収入を大きく伸ばし、ティエストやカスケードといったアーティストの収入が微増している。

ちなみにトップ10の年収総額は27億5万ドルで、昨年に比べ1パーセントダウン。
総額が前年より下がるのは、2012年にForbesがDJの年収を発表して以来初めてのことだそうで、これは何を意味するのか……EDMシーンの今後の動向を注意深く見つめていきたいところ。

1. Calvin Harris 6300万ドル(63億円)
2. Tiësto 3800万ドル(38億円)
3. David Guetta 2800万ドル(28億円)
4. ZEDD 2450万ドル(24.6億円)
5. Steve Aoki 2350万ドル(23.6億円)
6. Diplo 2300万ドル(23億円)
7. Skrillex 2000万ドル(20億円)
8. Kaskade 1900万ドル(19億円)
9. Martin Garrix 1600万ドル(16億円)
10. Dimitri Vegas & Like Mike 1550万ドル(15.6億円)
11.Afrojack 1500万ドル(15億円)
12.Avicii 1450万ドル(14.6億円)