11月18日(土)に幕張メッセで開催される新感覚フェス『FANTASIA』。そこではベースメント・ジャックスやナーヴォをはじめとしたDJたちのプレイと並行し、『竹取物語』を現代的に翻案したショーが展開される。

そんな本祭の演出・脚本を手がけるのが、小栗旬の兄で『シルク・ドゥ・ソレイユ』の日本代表責任者や数々の演劇、ステージ演出などで活躍する小栗了と、純文学界の重鎮:島田雅彦だ。

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『FANTASIA』のコンセプトは“日本の美”。
小栗は「今、世界中から日本に観光に訪れる人たちがすごく増えているんですよね。日本の若い人は特にですけど、海外の人々から『日本に行きたい』『見てみたい』と思われている国であることを改めて認識して欲しい。こんな小さい島国だけど、素晴らしい昔からの文化があって、何千年も受け継がれているものがたくさんあるということを!」と力説する。

そして本祭のショーの根幹をなしているのが『竹取物語』だが、それは小栗にとって“人間の根っこの部分を表している作品”なんだとか。

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「人が人を好きになることとか、妬みとか、人と別れることの悲しみとか。人間って結局エゴの塊なところがあって、何千年経とうが、人が悩むことの本質は変わらないんです」(小栗了)

本祭の演出は小栗の『シルク・ドゥ・ソレイユ』での経験を活かしたものになるそうだが、脚本面ではどんなアプローチが行われるのか。

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島田は1983年に『優しいサヨクのための嬉遊曲』で文壇デビュー。芥川賞選考委員も務めるベテラン作家だ。演劇や映画、オペラなどにも関わっているが、「こういう企画はやったことがないんですね。だから、自分が新人になれる舞台・場所っていうのはすごく憧れます」と話し、「やる以上は型破りの面白さを狙います」と本祭への意欲を語った。

そんな島田が挑む『竹取物語』。
月から来たかぐや姫にイケメン貴公子たちが求婚するストーリーだが、島田いわくそれは日本で最も古い物語、文学の原点なんだとか。

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「言葉を使って詩を紡ぐ、思いを気取った表現でアピールする、それに踊りやメロディを付ける。そんなパフォーマンスが自分のDNAを残す生物全般の本能と直結しているところがミソなんです」(島田雅彦)

島田は「古代から続いているこの欲望を、うまく現代の諸ジャンルと噛み合うようになれば」と続けているが、果たして彼は『竹取物語』をどうアレンジするのか。
それを知るためにも、本祭を実際に体験してみてはいかがだろうか。

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EVENT INFORMATION

FANTASIA -EPISODE 1 PRINCESS KAGUYA-

2017.11.18 Sat

幕張メッセホール9, 10, 11(Chiba)

ADV¥12,000 VIP¥25,000

BASEMENT JAXX [DJ SET] / Bassjackers / DADA LIFE / NERVO / Thomas Jack / banvox / ALISA UENO

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