—DJ ENUFFはこれまで何度も『HOT 97 SUMMER JAM』に出演されていますが、今までで一番印象に残っているステージは?

E「一番興奮したのは、ジェイ・Zがマイケル・ジャクソンをステージに招いたときだな。ありえないことだったからさ。

彼はヘリで会場に現れたんだ。まさかヒップホップのコンサートでマイケルをステージに呼ぶなんて……あれに勝る瞬間はないね。

それと、ジェイ・Zとカニエ(ウエスト)が一緒にパフォーマンスしたときもよかった。あのセットは俺がDJしたから忘れられないよ。

あとは、ジェイ・Zとスヌープ(ドッグ)が一緒にステージを踏んだのも印象に残ってる。
ちょうどイーストコーストとウエストコーストで争ってた時期でもあり、もう一度手を組むというシンボルのようなステージになったからね。

他にもビック・パン、ビギー、この世を去ってしまったソルジャー達のパフォーマンスもマジカルなものだった。
何年か前にはナズとフォクシー・ブラウンかフージーズだったかが共演したこともあったり、そういう昔のセットも興味深い。

ケンドリック・ラマーも観れるし、カニエ・ウエストのファンだろうが、ドレイクのファンだろうが、最高のパフォーマンスのるつぼを経験できる、それが『SUMMER JAM』なのさ」

——何かバックステージで起こった印象的なエピソードがあれば教えてください。可能な範囲でいいので。

E「ひとつあるよ。ナズとジェイ・Zがビーフしてたとき、ナズが“ステージでジェイ・Zをはりつけにしたい”って言い出したんだ。

でも、プログラム・ディレクターがそれを許さなかった。それでナズが怒って結局会場に来なかったんだ。

ただ、そのときディプセットが会場にいるのが見えた。だから、俺が電話して彼とキャムロン、ジュエル・サンタナが代わりにステージに上がってくれた。

ナズじゃなかったけど、当時ディプセットもホットだったからね。彼らが俺達を助けてくれたんだ。

それはスペシャルなエピソードだね。普通だったらそんなことありえない。でも『SUMMER JAM』ではそれがありえる。クレイジーだろ(笑)」

——そんな『HOT 97 SUMMER JAM』が世界に先駆け日本で開催されることに関してはどう思いますか?

E「最高だよ。たぶん俺もいる。(ファンクマスター)フレックスも来てくれたら最高だね。

日本でやるにあたってもアメリカと同じ“秘密主義”を維持しているからまだ誰が出るかはわからないけど、それがブランドを守ると同時によりパーティを楽しく、刺激的にしてくれるんだ」

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