稀代の個性派をも魅了する新時代のカリスマ
類は友を呼ぶ”ではないが、彼らに惹かれるのは、同じように超個性的なカリスマばかり。
例えばレッド・ホット・チリ・ペッパーズやマリリン・マンソン。両者ともにダイ・アントワードに共鳴し、2014 年発表のエイフェックス・ツインの“Ageispolis”をサンプリングした“UGLY BOY”のMVにモデルのカーラ・デルヴィーニュらとともに出演。
そして、そのエイフェックスも彼らと度々コラボ。
先に挙げたレディ・ガガもそもそもは彼らのことを見初めてオファーしているだけに、その才能を認めていることは間違いない。
また、映画界からも奇才デヴィッド・リンチやデヴィッド・フィンチャーらが彼らの才能を絶賛し、『第九地区』で知られる気鋭ニール・ブロムカンプは、2015 年公開の映画『チャッピー』に本人役で出演オファー。
さらにはデザイン界からもアレキサンダー・ワンが彼らをフォロー。ちなみに、デヴィッド・ゲッタとの親交も深いとか。
独特なビジュアルとファッション性もダイ・アントワードの大きな魅力
音楽、映像とともに、ダイ・アントワードを物語る上で欠かせないのはそのビジュアル。
毎回アーティスト写真、そしてCDのジャケットもかなり作り込んだものとなっており世界中で話題に。
ちなみに、今作『Mount Ninji And Da Nice Time Kid』のジャケットは、ニンジャ曰く映画のワンシーンを意 識しているとか。
ニンジャとゴッド、男性陣は独特のファッションで個性を放っているが、その2人の間に咲く一輪の妖華ヨランディはさらにその先へ。
ラッパーであると同時にモデルとして雑誌〜ショーまで様々な舞台で活躍する彼女は、とにかく奇抜な衣装からエロカワ・ファッション、果てはなんとも恐ろしげな黒く輝く眼球さえも、全て自分らしさに変えている(ちなみに普通にしていてもカワイイし、スタイルも抜群)。
なお、そんな彼女にはすでにニンジャとの間に娘がおり、その子どもがまたかわいい。彼女がどう育っていくのかも楽しみである。
Die Antwoord
『Mount Ninji And Da Nice Time Kid』
Zef Recordz / Beat Records