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日本のシーンで巻き起こった５大ニュース

block.fmが駆け抜けたこの５年間で巻き起こった本邦シーンの重大ニュース５選。

｜ダンスメディアの休刊

不況や震災などが日本のカルチャーに大打撃を与えたと思います。最初からネガティブなことで申し訳ないのですが、これってダンスカルチャーにとって死活問題だったと思うんです。なぜなら、新しいものができても紹介できる場所がなくなるというのは大きな問題。そこから今の状態になるまで、それは本当にいろいろな人たちが頑張ったのとシーンへの愛があったからこその結果だと思います。

｜DOMMUNEやblock.fmといった今までになかったメディアの登場

DOMMUNEの宇川さんは映像の人。僕は音の人。それぞれ自分なりの得意な方法で危機的な日本の状況を少しでも良くしたいと考えていたんだと思うんです。時代の流れとともに表現方法はお互い徐々に変わってきていると思いますが、やり方が違っていても、違う団体だとしてもこの理念は変わらないし、だからこそ僕は宇川さんを尊敬しています。
今後もいいライバルになれるよう頑張っていきたいですし、みんなで日本をもっと楽しく、日本を踊らせていきたいと考えています。

｜『ULTRA』などのダンスミュージックフェスの上陸

５年前の日本を思い出してみてほしいのですが、東京のメジャーラジオ局ではダンスミュージック専門番組がゼロでした。東京という日本を代表する街でですよ。そんな時代を大きく変えたのは『ULTRA』をはじめとする海外のフェスが日本に入ってきたからだと思います。これによって、日本にいながらも海外で起こっていることに対して意識する人たちが増えていったのは間違いないと思います。
そして、いろいろと言われていますが、僕はEDMというキーワードは日本のダンスミュージックシーンに未来を与えたと思いますし、ダンスミュージックの中にメインストリームという選択肢を与えたと思います。これからEDMの定義は変わっていくかもしれません。ただ、メインストリーム好き、そしてそれに対してさらに新しい選択を求める人がいることは、ダンスシーンにはとても重要なことだと思っています。

｜風営法改正

どんなにナンセンスな法律だとしても、法律を変えるということは本当に大変なことです。そして、いろいろと違った考えや価値観を持つ人たちが集まって力を合わせて変えたのが風営法だと思います。
ただ、法律が変わればダンスシーンが自動的に盛り上がっていくものでもありません。ここからエンターテインさせるためにいろいろと知恵をしぼったり、新しいカルチャーを生む場所にしていかないといけません。

｜新人たちのメジャー契約

インターネットネイティブな世代から素晴らしい才能がいっぱい生まれてきていて、彼らがメジャーにいっていることはすごく健康的なことだと思います。banvoxくん、tofubeatsくん、TeddyLoidくん、SeihoくんのSugar’s Campaignだったり。もちろん今の時代メジャーレコード会社に契約したら必ず成功するわけではありませんが、多くの人に知ってもらえる大きなチャンスだと思います。
大衆に合わせるのではなく、彼らがしていることを自然と大勢に知ってもらえることはシーンにとって重要ですし、そこからまた新しいカウンターカルチャーが生まれます。そういった循環はとても大切。
今後必要なのはいい意味で若い世代の才能をいかにマネタイズするか。これは海外のシーンではうまくできていて、日本ではできていないことだと思います。

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