アンドリュー・ウェザオールには、神韻たる雰囲気が漂う。

長きに渡る伝説的キャリアと膨大な音楽造詣、知識、それに裏打ちされた作風から想像される人物像は、UKアンダーグラウンド界の絶対的存在というより、まるで古代ギリシャの哲学者のようだ。

事実、この25年ものあいだ彼は世界の音楽シーンを刷新してきた。
有名な話だが90年代のマンチェスター・ムーブメントを牽引する歴史的名盤となった「Screamadelica」(プライマル・スクリーム)のプロデュースやピート・ヘラーと共に設立したダンスレーベル「Junior Boy’s Own」では、ケミカル・ブラザーズやアンダーワールドといった世界的ダンスアクトを発掘。
はたまた自身が率いるセイバーズ・オブ・パラダイスやトゥー・ローンズ・スウォーズメン(キース・テニスウッドとのユニット)での諸活動、さらにはジ・アスフォデルズやアンドリュー・ウェザオール名義でのソロ作品まで、そのキャリアを語るには、いくら頁があっても足りない。

多くの名義で活動してきた彼は、ときに「ダンス×ロック」の架け橋になり、ときに既存のテクノやエレクトロニカというジャンルをブチ壊し再定義する。つまり、アンドリュー・ウェザオールが一貫してきたのは“時代を刷新する音楽を発信してきた”ということだ。

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そんな音楽シーンの至宝が、まさに待望といえる7年ぶりのニューアルバム『Convenanza』をリリースする。しかもアンドリュー・ウェザオール名義で。
そして、その最新作をひっさげて『electraglide2012』以来のじつに3年半ぶりの来日も決定。多くの音楽ファンに愛される野外フェスティバル『Rainbow Disco Club』のヘッドライナーにアナウンスされた。

今回はこのビッグニュースを祝い、過去に本誌がインタビューで得た“彼の創作活動の理念”を改めて紹介しよう。

ウェザオール「アートは突飛なものであるべきだが、どんな抽象表現主義アートでも何らかのシステムを基に構成されている。(ジャクソン)ポロックやピカソだってそうだ。いや、何も自分をピカソに喩えるつもりはないんだがね(笑)。

どんなに奇怪な形をした建築物でも土台はしっかり作られているんだ。基盤の事になるとルールは絶対に必要になる。アイデアだけじゃ足りない。そこに歴史や技術についての知識と努力がなければどんなアートでも脆弱なままだ。

自分の音楽の99%は潜在意識の影響から来ているんだろう。
個性的になろうと頑張っても成功しないよ。オリジナルのモノなんてもう何も残っていない。自分に素直なままでいた方がよっぽどユニークでいい音楽が作れる。

私は優れたミュージシャンだというわけでもないが、子供の頃から35年間吸収してきた音楽をまとめて発表したいだけなんだ。
だからこれからもずっとアイデアが枯渇することはないだろう」

UKが産んだ偉大な音楽哲学者の新たなクリエイティブに触れる事は、未だ見ぬ新しい音楽に触れる事と同義である。これまでの音楽史で彼が証明してきたように。
そして、2016年には彼の新作と『Rainbow Disco Club』での来日公演で、また新たな歴史が刷新されるのだろう。

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ANDREW WEATHERALL
『Convenanza』

Rotters Golf Club / Beat Records

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TOWER RECORDSHMV

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RAINBOW DISCO CLUB 2016
2016年4月29日(金)9時開場/12時開演
~ 5月1日(日)19時終演(2泊3日)
@東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ

ACT:ANDREW WEATHERALL and more(約20組予定)
早割チケット(12,000円)
販売期間:2015年12月2日(水)12:00 *規定枚数に達し次第、販売終了。
楽天チケット

当日券(17,000円)
*前売券が規定枚数に達した場合当日券の販売はありません。

http://www.rainbowdiscoclub.com