いまやミュージックビデオ(MV)やライヴ動画も360°時代。
昨年3月にYouTubeが360°動画に対応して以降、様々なアーティストが続々と魅力的な動画を配信中だ。

これまでの動画はあくまでひとつの視点、一方向&一画角だけでしか見られなかったが、この360°動画はスマホやタブレットがあれば、本体を上下左右に動かすことで360°全方向を見渡すことができ(YouTubeアプリは最新バージョンに更新する必要あり)、
PCでも360°動画に対応するウェブブラウザでキーボードを操作することで視聴可能。

しかも、専用のカメラさえあれば誰でも撮影&アップロードが簡単に出来るだけに、今後も数多くの動画が生まれるであろうこと間違いない。

先日もアンダーワールドが新作の来日プロモーションで、360°のVRライヴを行ったのも記憶に新しいところ。

この360°動画は音楽業界だけでなく、それこそ映画やアニメ、様々なエンタメ業界でも見ることができ、昨年の「MTV Video Music Awards」授賞式で導入されたり、日本でも映画『予告犯』のプロモーションで用いられたり、

スポーツの分野でも名門サッカーチーム、スペインのFCバルセロナ、そして日本のプロ野球界も導入していたりと、いたるところで重宝されている。

なかには、『Star Wars』ネタの動画もあり、世界中で話題に。

そんな360°動画紹介、今回はMV編。
誰もが知る世界的アーティストも、いまやそのMVを360度仕様で制作しているのだ。

今までにないオリジナリティ溢れる映像世界をぜひご覧あれ!

Avicii – Waiting For Love (Jump VR Video)

つい先日、最初で最後になるであろう日本公演を大成功させたアヴィーチーは、いち早くこの最新技術を駆使した作品を制作。

再生回数2億回越えの映画のようなオリジナルMVとは違い、360°動画版では8枚のドアからダンサーたちが現れては消えていく、ダンサブルかつマジックのような仕上がりで一見の価値あり。

björk: stonemilker

約3年ぶりの来日が決定し、6月29日からは日本科学未来館にて実験的なバーチャルリアリティ(VR)の展示プロジェクト「Björk Digital ― 音楽のVR・18日間の実験」を開催する世界の歌姫ビョーク。

彼女が昨年発表した“stonemilker”のMVも360°動画仕様に。
なお、同展ではこのMVをはじめ新たなVR映像も公開されるとのことなので、そちらも楽しみ。

Squarepusher ‘Stor Eiglass’

最新テクノロジーとの親和性で言えば、奇才スクウェアプッシャーは欠かせない。

昨年行われた来日公演の模様をいち早く360°動画として公開し話題となったが、その直前に発表されたのがこのMV。

アヴィーチーやビョークが現実の世界を描いていたのに対し、このMVは完全アニメーションで、とくに後半の怒濤の映像世界はスーパードラッギーでブッ飛び確実なので要注意。

The Weeknd – The Hills remix feat. Eminem

グラミーをはじめ、今年も世界各国の賞レースで大活躍中のザ・ウィークエンド。彼らもまた昨秋に360°動画MVをアップ。

ディープな楽曲の世界観を後押しするかのようなうねった映像に様々なグラフィックが施され、美しくも退廃的なその仕上がりは彼らならでは。

くれぐれも細部まで見逃すことのないよう、しっかりと見て欲しい一作。

Redfoo – Booty Man

最後は今年発表されたLMFAOのレッドフーのMV。

これまでどちらかと言えばシリアスな作品ばかり紹介してきたが、これはレッドフーだけにオバカ度100%。
とはいえ、360°になるとそのオバカっぷりもスゴいことに。

次々と変わる場面、その情報量もとにかく多く、見れば見るほど病み付きに。

このほかにも、Coachella festivalを始め、ハードウェルやディスクロージャーなど様々なアーティストやフェスティバルが360°MVを公開しているのでぜひチェックを。

また、次はライヴ動画編もお届けするのでそちらもお楽しみに。