世界各地には驚愕のフェスティバルが数多く存在する。
信じられないようなロケーションで開催されていたり、驚くべき独自ルールを持っていたりと多種多様。
今回はあなたの知らない世界のフェスを厳選して紹介しよう。

1|Holy Ship!

豪華客船でクルージングからの無人島でパーティ!

hs_main

ポイント1|世界最高峰の豪華客船で巡る魅惑のクルージング

全長333m、総重量140t。最大3500名を収容する世界最大級の豪華客船MCSディヴィーナを舞台に、マイアミを出発し4日間に渡り開催されるモンスター・クルージング・パーティ『HOLY SHIP!』。
18階層からなる各デッキには、バルコニー付きのキャビンやスイートルームなど大小様々な宿泊用の客室とカジノルームやスパ、プールデッキまで完備しており、参加者はそれぞれ客室に泊まって生活しながらこのクルージング・パーティを楽しむ。

holyship1
dayzero8

ポイント2|本物志向のラインナップ 気鋭アーティストがそろい踏み

また、最上階のオープンエア・デッキをメインに、船内には5つのダンスフロアがあり、各フロアでレーベルショウケースが行われたり、トップDJがホストを勤めるイベントで構成されている。
例えば、EDM界の貴公子アヴィーチーやフレンチエレクトロの総本山ED BANGERのショーケース。ディプロやボーイズ・ノイズがキュレーションをつとめるフロア。
その他にもスクリレックスやエー・トラック、ジャスティスなど、コアな音楽性を提示しながらもメジャーフィールドまで揺るがすアーティストがラインナップされるのも人気の理由。

02_avicci

ポイント3|クルージングのみならず無人島でビーチパーティも!

さらに極めつけは、クルーズ後は無人島でのビーチパーティまで待ち受けている!
開放感満点のロケーションに加え、過去にはファットボーイ・スリムがプレイしていたりとラインアップも抜かり無し。こんなパーティ、世の中に『HOLY SHIP!』だけ!
2015年は、1月と2月の2回運航するが、とき既に遅し、チケットはソールドアウト。ウェイティングリストでキャンセル待ちを狙う価値あり!

HOLY SHIP!

2015.1.3 SAT – 1.6 TUE @ MSC Divina, Boca Raton(MIAMI / U.S.A)
【ACT】KNIFE PARTY / PRETTY LIGHTS / FLUME / BOYS NOIZE / A-TRAK / LAIDBACK LUKE / MAYA JANE COLES / DUKE DUMONT / ANNIE MAC / ARMAND VAN HELDEN / RUDIMENTAL (DJ SET) / CLOCKWORK / BUSY P / JUSTIN MARTIN / OLIVER / RUSTIE / JIMMY EDGAR / DJ FALCON and more
【INFO】www.holyship.com

2|Day Zero

マヤ遺跡を舞台に繰り広げられるスピリチュアルな儀式

dayzero1

ポイント1|マヤ遺跡というロケーション 唯一無二のフェスティバル

今年の1月に本誌編集部が潜入した『DAY ZERO』、このフェスの魅力はなんといってもそのロケーション。
開催地、メキシコ東部・ユカタン半島のプラヤデルカルメンは、マヤ文明が栄えた時代、紀元前から残された古代遺跡が数多く点在。『DAY ZERO』は、そんな非日常的な場所で行われるのだ。

dayzero2
dayzero3

マヤ文明で用いられていた長期暦では、2012年12月21日から23日で世界は一区切りし、なんらかの理由で人類が滅亡するとされていた。そんなXデイに、新たなる世界への扉を開くべくスタートしたこのフェスティバル。
今年1月に第二回が行われ、来年も第三回が予定されている。
ここでは、24時間ぶっ通しで天に祈りながら踊り狂う、まさに祝祭。

ポイント2|古代舞踊やシャーマンを招き神秘的な雰囲気を体感

会場内では、超自然的存在と交信をするシャーマンを招いた神秘的なセレモニーや、中南米の古代部族に伝わる演奏や舞いなどが披露され、終始スピリチュアルな感覚が漂い、それにリンクしてダンスミュージックが神に捧げられる。

dayzero4
dayzero5

ポイント3|厳かな空間が織りなすコンセプチュアルなセットを堪能

そんな『DAY ZERO』の首謀者は、Crosstown Labelsの頭領ダミアン・ラザラズ。
彼が中心となり、これまでティガやマシュー・ジョンソン、アシッド・パウリなど、コアなテクノやハウスを中心としたラインナップが組まれてきた。
古代の息吹を感じ、神へと祈りながら、ストイックなダンスミュージックで神に召す。他では決して味わえない空間、そして体験がそこにある。

dayzero6
dayzero7

Day Zero – 2015

2015.1.10 SAT @ Playa Del Carmen(MEXICO)
【ACT】Ali Love (live) / Citizen / Damian Lazarus & The Ancient Moons (live) / DJ Harvey / DJ Three / Francesca Lombardo / Fur Coat / Laura Jones / Matthew Dear / Mathew Jonson (live) / Metrika (live) / Sidartha Siliceo (live) and SPECIAL GUESTS
【OPEN/START】14:00
【INFO】www.dayzerofestival.com

3|Sensation

美しき純白の世界が魅せる魅惑のワンダーランド

SH_main

ポイント1|ドレスコードは全身ホワイト 純白で覆われた圧巻の世界

『Sensation』というフェスティバルをご存知だろうか? それは、オランダ・アムステルダムで産声を上げ、その特徴はフェスであるにも関わらずドレスコードが存在し“全身白い服装”でないと入場することができないのだ。しかも会場内、ステージやデコレーションもすべて白一色の世界が広がっている。

sensation white
sensation white

ポイント2|エンターテイメント性たっぷりの舞台美術とド派手な演出

また、毎回演出も大きな注目を集め、シルクドソレイユを彷彿とさせる舞台美術やメリーゴーランドのような可動式ステージ、さらには空中を舞うエアリアル・ダンスまで行われ見るものを魅了。
音楽面でも、本フェスきってのスターDJ、DJミスター・ホワイトをはじめ、毎回旬なアーティストが出演(過去にはエリック・プライズやアフロジャックなども!)。

sensation white
sensation-white4
sensation-white-5

ポイント3|世界21カ国で開催されカルト的人気を誇る

そんな『Sensation』は『Tomorrowland』などを主催するヨーロッパ最大手のイベント制作会社ID&Tがプロデュースするイベントのひとつで(ちなみに『Sensation Black』もある)、4万枚ものチケットは毎回発売後すぐさま完売。
会期中はアムステルダムのほとんどのアパレルショップで白い洋服が販売され、全身白ずくめで歩いていると“おっ!『Sensation』かい?”なんて気さくに声をかけられるほど、街をあげた一大イベントなのである。

現在このムーブメントは、ヨーロッパだけでなく世界各地に飛び火し、アメリカ、オーストラリア、チリ、メキシコ、ブラジル、トルコ、タイや韓国など21都市で開催。今年の11月にはドバイにて初の野外フェスも成功させている。

sensation-white-6

SENSATION

2015.7.4 SAT @ Amsterdam Arena(Amsterdam / HOLLAND)
【ACT】T.B.A.
【INFO】www.sensation.com

4|Burning Man

砂漠のド真ん中に生まれる幻の街ブラック・ロック・シティとは?

BM_main

ポイント1|ここでは誰もが表現者に フリーマインドの極地

果てしなく広がる灼熱の砂漠の中を裸になって歩き回る人々……そんな光景はここでしか見ることができないだろう……アーティスティックなオブジェや建物が立ち並ぶその街は、夜になると眩いネオンと火炎放射器で武装した車が火柱を上げて走り回る。
さらには街中の至る所でレーザーが飛び交い、デコレーションが煌めき、ところどころで爆音のダンス・ミュージックがかき鳴らされ、まるで異次元の住人のような奇抜なファッションをした者たちが踊り狂う。
これこそが世界で最も前衛的で、最も過酷なフェス『Burning Man』である。

毎年、8月下旬にアメリカ・ネバタ州のブラック・ロック・デザートに世界中から6万人以上の参加者たちが集まり「No Spectators(傍観者になるな)」を合言葉に、砂漠のド真ん中に街を創り上げていくDIY精神全開のフェスティバル。

burningman2
burningman1

ポイント2|独自のルールに基づく生活 新たな人生観が得られる

ちなみに、この街には独自のルールが存在する。
例えば、見返りを求めず先に何かを提供する“Give&Give”の精神や“商業主義からの脱却”として会場内での金銭での取引は一切禁止。
日常とはかけ離れたもう1つの世界がここにはある。
burningman3
burningman4

ポイント3|一年に一度だけ生まれる砂漠の中の幻の街

そして、フェスがクライマックスに向かうにつれ、街中に施されたアート作品は燃やされていき、最終日には『Burning Man』の象徴である“マン”が燃やされ幕を閉じる。
これも砂漠を守るための「Leaving No Trace(痕跡を残さない)」というルール。
そこは一年に一度だけ生まれ、一週間の狂騒の後には嘘のように跡形も無く消えてしまう幻の街なのだ。

burningman-7

BURNING MAN

2015.8.31 MON – 9.7 MON @ Black Rock City(Black Rock Desert / U.S.A.)
【ACT】Everybody
【INFO】www.burningman.org